丸紅、豪ロイヒル鉄鉱山開発プロジェクトへ参画 韓国ポスコなどと

2012年3月30日 14:41

 丸紅は30日、韓国のPOSCO及びSTXグループと共同で、豪州Hancock Prospecting Pty Ltd(以下、HPPL社)との間で、HPPL社が100%の権益を保有し開発を進めているRoy Hill(ロイヒル)鉄鉱山プロジェクトについて、3社のコンソーシアムが合計35億豪ドル(内、丸紅:15億豪ドル、POSCO:17億豪ドル、STX:3億豪ドル、合計で約2990億円)を拠出し、当該権益の30%(内、丸紅:12.5%、POSCO:15%、STX:2.5%)を保有する事業パートナーとなることに合意したと発表した。また、今後約95億豪ドルが見込まれている同事業の開発費用の一部は、プロジェクトファイナンスを組成して調達する予定。

 同事業は、新設・自社保有の鉄道及び港湾設備を伴う生産・輸送一貫開発プロジェクトで、年間の生産・出荷能力は5500万トンを予定しており、西豪州ピルバラ地区単一の鉄鉱山としては最大の生産量となる。同事業で生産された鉄鉱石は、総長342kmの鉄道でPort Hedland港まで輸送され、主としてアジアの製鉄会社向けに出荷される予定。なお、出荷開始は2014年を予定している。

 同事業のオペレーターとなるHPPL社は、豪州で鉄鉱石、石炭を始めとする鉱物資源の探鉱・開発を推進する事業者で、西豪州ピルバラ地区に保有する鉄鉱石鉱区と、クイーンズランド州に保有する石炭鉱区が主な資産。

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