森ビルが複合開発の原点「アークヒルズ」を拡充、建設中の施設名称を決定

2012年3月30日 13:03

 森ビルは29日、同社が参加組合員として参画する虎ノ門・六本木地区市街地再開発組合が、港区虎ノ門5丁目・六本木1丁目にて建設を進めている「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業」(2012年8月竣工予定)の施設名称を、「アークヒルズ 仙石山森タワー」に決定したと発表した。

 同事業は、施行区域約2.0ha、地上47階の超高層の複合棟(3~24階:住宅、25~47階:事務所)を中心に、敷地南側には地上8階の住宅棟を配置、また、建物の周囲には、生物多様性に配慮した緑溢れる空間を整備するもの。

 同事業の名称に冠した「アークヒルズ」(1986年竣工)は、オフィス、住宅、ホテル、コンサートホールなどからなる、民間による日本初の大規模再開発事業であり、「職住近接」、「都市と自然の共生」、「文化発信」を具現化した「ヒルズ」の原点。開業当初から、オフィスへの外資系企業の集積や、先駆けとなった外国人向け賃貸住宅の提供等により、東京を代表する国際金融センターとなった。その後、四半世紀の歳月をかけて、緑豊かな自然環境とともに、各国大使館やホテル、文化施設等が立地する国際性・文化性溢れる地域の中核施設として、グローバルで成熟した都市環境を創造してきた。

 今年8月に竣工を迎える「アークヒルズ 仙石山森タワー」は、その名の通り、近接するアークヒルズが育んできた環境を十二分に享受するとともに、アークヒルズの拡充を図りながら、同エリアのさらなる発展に向けた起爆剤としての役割を担う。

 森ビルは、今後さらに周辺エリアにおいて、21・25森ビル建替計画(2013年竣工予定)、環状2号線プロジェクト(2014年竣工予定)など新規プロジェクトの推進とともに、周辺施設や地域、企業等との連携や新たな仕掛けによるエリアマネジメント展開も進め、同社が理想とする「ヴァーティカル・ガーデンシティ(立体的な緑園都市)」の具現化により、アジアのヘッドクォーターを目指す東京の真の国際都心形成に向けて、同エリアのさらなる発展に貢献していく方針。

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