全日空、国際線プレミアムエコノミーの新サービスを開始 新シートも導入
2012年3月30日 12:24
全日本空輸(ANA)は29日、ワンランク上のおもてなしを目指し、今年6月1日より国際線プレミアムエコノミーのサービスを進化させ、新サービスをスタートすると発表した。また9月以降、新しいプレミアムエコノミーのシートプロダクトの導入も順次行っていく。「ANAは『Inspiration of Japan』のプロダクト・サービスブランドのもと、今後『ANAブランド』をますます魅力あるものへと発展させ、上質なサービスを世界中のお客様に届ける」と同社はコメントしている。
プレミアムエコノミーは、長距離国際線(欧米路線)において、普通運賃でエコノミークラスを購入した顧客が利用できるサービス。現在は成田=シカゴ、ワシントンD.C.、ミュンヘン、羽田=ロサンゼルス線の4路線に設定されている。6月1日よりサービス内容を新しくリニューアルし、従来のエコノミークラスの食事に加え、スパークリングワインならびにスープのサービスを開始する。
さらに今年9月以降、成田=ニューヨーク、ロンドン、フランクフルト、サンフランシスコ、ロサンゼルス、パリ線にも、プレミアムエコノミーを順次設置し、新しいシートプロダクトがデビューする。
新シートは、エコノミークラスの最前方に、通常のエコノミークラスと壁で区切られた「プレミアムエコノミー」だけの独立した空間とした。通常のエコノミークラスに比べシートピッチを10%(4インチ)拡大し、38インチとした。また、ボーイング777-300ER型機では、座席の配列をエコノミークラスの9席と比べ、プレミアムエコノミーは8席とし、座席幅は19.3インチ(約49cm)となり、ゆとりある空間を実現した。足元は、レッグレスト、フットレストを、中央肘掛には飲み物を置けるカクテルトレイを装備し、くつろぎを提供。また、頭部をサポート可能な大型ヘッドレストや、身の回りの品やペットボトルも収納できる大型のネットポケットも用意した。そのほか、10.6インチモニター(最前列は12.1インチ)、個人用TVモニタータッチパネル、PC電源、USBポート、i-Podコネクター、パーソナルライトが利用できる。
なお、今後、ボーイング787の長距離機材にも順次プレミアムエコノミーを導入していくという。