【銘柄診断】ハピネットは分割落ち後高値を更新、ヒット商材を見直し内需割安株買い

2012年3月29日 17:53

  ハピネット <7552> は29日、25円高の928円まで上げて急続伸し、今年3月26日につけた株式分割権利落ち後高値922円を更新した。3月27日に記念配当込みの増配取りが終了したが、配当落ち後でもなお今3月期業績が、ヒット商材の寄与で大幅続伸、割安として内需株買いが増勢となった。

  同社の今期業績は、玩具事業で「仮面ライダーフォーゼ」、「海賊戦隊ゴカイジャー」などが相次いでヒットしたことから、第2四半期累計業績を2回上方修正したあと、今年2月に3月通期業績を上方修正した。

  経常利益は、期初予想より17億円引き上げ48億円(前期比68%増)と大幅続伸し、純利益は、減損損失を6億4300万円計上し上方修正幅は7億円と縮まるが、それでも23億円(同67%増)と高変化する。

  この好業績から、同社は、今期配当を期初予想の30円を45円に増配するとともに、昨年11月末割り当てで1対2の株式分割を実施、さらに期末に合併20周年の記念配当5円も実施、年間配当は27.5円と前期比実質25円の増配とした。

  株価は、分割落ち後安値632円から通期業績増額、期末記念増配で300円高したが、PERは9倍台となお割安である。権利埋めへ上値を伸ばそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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