【銘柄診断】エレコムは業績上方修正でスマートフォン関連人気を高めて最高値肉薄

2012年3月29日 12:37

  エレコム <6750> (JQS)は29日、98円高の1855円まで上げて急続伸し、今年3月15日につけた上場来高値1880円に肉薄している。前日28日大引け後に今3月期業績の上方修正を発表、連続最高純利益を伸ばすことが、スマートフォン関連の割安株買いを拡大させている。

  3月期業績は、期初予想より売り上げを40億円、経常利益を3億円、純利益を2億円それぞれ引き上げ、純利益は、31億5000万円(前期比13%増)と前期の過去最高を連続更新する。

  製品ラインアップを強化したモバイルケースなどスマートフォン向け製品の販売が好調に推移し、家庭用無線LAN製品も想定を上回り、この増収効果で利益も上ぶれ、純利益は、欧州子会社を解散・清算して損失が確定、将来の法人税が減少して法人税等調整額が14億円減少することが上方修正に寄与した。

  株価は、昨年10月の第2四半期累計業績の上方修正・増配で1400円台を固め、今年2月開示の第3四半期の好決算・記念増配にスマートフォン関連人気が加わり昨年来高値まで500円高した。PERは11倍台と割安となり、最高値抜けから上値追いに弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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