富士フイルムと協和発酵キリン、バイオシミラー医薬品の合弁会社を発足
2012年3月27日 17:21
富士フイルムと協和発酵キリンは27日、本日付でバイオシミラー医薬品の開発・製造・販売の合弁会社「協和キリン富士フイルムバイオロジクス」を発足させたと発表した。
協和キリン富士フイルムバイオロジクスは、富士フイルムが長年写真フィルムなどの事業で培った高度な生産技術や品質管理技術、解析技術と、協和発酵キリンがバイオ医薬品の研究・開発・製造で蓄積してきた独自技術・ノウハウを融合させて、バイオシミラー医薬品の画期的な生産プロセスの創出やコスト低減を行っていく。これにより、高信頼性・高品質でコスト競争力にも優れたバイオシミラー医薬品を開発・製造し、適切なタイミングで市場に導入することで、主導的ポジションの獲得を目指す。
協和キリン富士フイルムバイオロジクスは、まず、関節リウマチなどに高い治療効果を持つヒト型抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体製剤「アダリムマブ」のバイオシミラー医薬品の開発に取り組む。協和キリン富士フイルムバイオロジクスは、協和発酵キリンがすでに確立している生産細胞を導入し、2013年初めに臨床試験をスタートさせる予定。そして、臨床試験開始後4~5年での上市をターゲットに開発を進めていく。さらに、2014年以降も、毎年1品目ずつバイオシミラー医薬品の臨床試験を開始していく計画。また、バイオシミラー医薬品の販売提携に関して、他社と協議を行っていく予定。