住友金属鉱山と住友商事、米アラスカのポゴ金鉱山で新鉱床を確認

2012年3月27日 16:02

 住友金属鉱山は27日、住友商事と共同で保有しているポゴ金鉱山(米国アラスカ州、出資比率は住友金属鉱山85%、住友商事15%)において、追加鉱量を獲得すべく進めてきた同鉱山周辺での探鉱により、現在採掘中のリサ金鉱床の北東側に新たな鉱床を確認したと発表した。同鉱床ではこれまでの探鉱結果による鉱量計算(2011年12月末時点)で40トンの埋蔵金量が見込まれている。

 ポゴ金鉱山では、2006年の生産開始以後も同鉱山周辺で坑内および坑外からの試錐探鉱を精力的に進めた結果、リサ金鉱床の北東側約300メートルに位置するイースト・ディープ(East Deep)地区で新たな鉱床(E1鉱体)を確認するという成果を得た。この結果、ポゴ金鉱山の埋蔵鉱量は2011年12月末時点で1233万2000トン、平均金品位12.5g/t、埋蔵金量は155トンとなった。

 新鉱床については、早期の戦力化をめざして今年からE1鉱体に向けたアクセス坑道の掘進開始を予定しているという。また、E1鉱体は北東、北、西の各方向に広がる可能性があり、今後の探鉱によりさらなる鉱量獲得が期待できることから、2012年も同地区での探鉱を集中的に進めていく方針。なお、生産金量については、当面年産10~11トンを維持していく計画だという(2011年生産金量10.1トン)。

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