【銘柄診断】メディカル・ケア・サービスは好業績を評価して上昇余地あり

2012年3月26日 13:28

【介護サービス関連銘柄診断】

  メディカル・ケア・サービス <2494> (名セ)は、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)事業を「愛の家グループホーム」ブランド名で全国展開し、認知症分野のリーディングカンパニーを目指している。

  親会社の三光ソフランホールディングスの資産・土地有効活用事業で建設された介護施設を一括借り上げして、グループホーム運営・管理を行っている。また、通所介護(デイサービス)、居宅介護支援サービス、福祉用具サービス、介護付き有料老人ホーム事業も展開している。

  12年3月時点の事業所数は、グループホーム161カ所、有料老人ホーム4棟、小規模多機能型居宅介護1棟、デイサービスセンター1棟、居宅介護支援事業所2事業所となった。

  12年8月期通期の連結業績見通しは、売上高が前期比14%増の160億円、営業利益が同16%増の10.5億円、経常利益が同7%増の12.5億円、純利益が同7%増の6.5億円、予想EPS(1株利益)が4万5397円40銭、年間配当が4000円(第2四半期末0円、期末4000円)としている。施設数の増加や利用者数の増加によって、増収増益の見込みである。

  主力の認知症対応型グループホーム事業を積極的に展開して、年間20棟以上の新規開設を目指すとともに、グループホームに小規模多機能型居宅介護を併設した複合施設を開設するなど、認知症介護に関する新サービスにも進出するとしている。

  また、中国やフィリピンなどで海外事業を展開し、介護人材不足への対応や収益基盤の強化を図るとしている。11年7月には中国の上海三毛企業と、中国における合弁会社設立に関する契約を締結した。また12年3月には中国の上海裕鵬と、中国・上海市で介護サービス事業を行う合弁会社を設立する基本合意書を締結すると発表した。

  株価の動きを見ると、11年7月の高値圏から反落したが、11月の安値圏21万円割れ水準から反発した。その後は26週移動平均線を回復して戻り歩調の展開となり、足元では25万円台を回復している。

  足元の株価水準を指標面で見ると、12年8月期会社見通しベースの連結予想PERは5~6倍近辺、予想配当利回りは1%台半ば、11年8月期BPS(1株当たり純資産15万5526円55銭)ベースの実績PBRは1倍台半ばの水準である。

  予想PERで見れば割安感が強いだけに、好業績を評価して上昇余地があるだろう。13週移動平均線がサポートラインの形になれば、11年7月13日の高値28.2万円が視野に入るだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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