米国内の原子炉20基で解体引当金が不足、廃炉の際は長期間放置の可能性

2012年3月26日 07:00

あるAnonymous Coward 曰く、 米国内の稼働中原子炉104基のうち老朽化の進む20基は、廃炉となった際に解体処分に引当てられる資金が十分に足りていないとのこと。これらの原子炉が廃炉となった際には、巨大な産業遺跡のごとく20から60年間、またはそれ以上に長期間解体されずに放置される可能性があるという(本家/.The New York Times記事)。

 環境問題の専門家らによれば、廃炉となった原子炉の長期に及ぶ放置は極めて危険であるという。イリノイ州では、廃炉となった原子炉の配管が凍結し、55,000ガロンの汚染水が流れ出てしまったという事例もある。また廃炉となったIndian Point1原子炉は、発電所閉鎖から解体されるまでの38年もの間、多種の放射性物質が漏れ出し土壌を汚染し続けていたという。

 スラッシュドットのコメントを読む | 原子力 | アメリカ合衆国

 関連ストーリー:
米国、34 年ぶりに新規原発 2 基建設へ 2012年02月13日
ロシア、原子炉の耐用年数延長を検討 2011年12月14日
EUで原子炉の「ストレステスト」実施へ 2011年06月10日

 

関連記事

最新記事