【今日の言葉】AIJが失敗の逆張りとは

2012年3月25日 19:32

  『AIJが失敗の逆張りとは』=AIJ投資顧問の運用失敗は「逆張り」の繰り返しによるものと伝えられている。「逆張り」手法とは、文字通り、全体相場の流れとは「逆」のやり方である。相場が下がっていることに逆らって買う手法。

  多くの投資家の場合、相場が上昇に向かい、バスに乗り遅れまいとして買いに出ることが多い。その結果、天井を掴むことが多い。このため、相場を知る人ほど逆張りを好むともいわれる。『(夏の)麦わら帽子は冬に買え』ということに近いところはある。ただ、この教えの場合は、数ヶ月先には必ず夏が来ることが前提となっている。しかし、逆張りの場合は、株価の底がいつになるか予測の難しいところがある。

  また、逆張り投資のひとつであるナンピン(難平)にも、『下手なナンピン大怪我のもと』とも教えている。現金取引なら相場が上がるまで、いつまででも待てばよい。しかし、先物等のように「期限」限定だと、いつまでもというわけにはいかない。とくに、人に例えると、風邪のような短期的な病なら寝ていれば数日で治癒する。しかし、重大な病を内包しているようなケース、たとえば今回のユーロ信用不安のような場合は簡単に回復は望めない。ここに逆張りの難しさがある。元、大手証券支店長ということで、投資家の天井掴みを見て来た経験が、「逆張り」崇拝につながったのだろうか。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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