米裁判所、円周率から作ったメロディーに著作権は認められないと裁定

2012年3月24日 19:24

円周率の数字を使って作られた音楽について米裁判所は、数字の並びを音程に置き換える技法に著作権は認められないと裁定した(CNN.com Blogsの記事本家/.)。

Michael John Blake氏は昨年、円周率の数字を音程に置き換えて作曲した「What Pi Sounds Like」のビデオクリップをYouTubeで公開して話題となったが(/.J記事)、同様のアイディアで20年前に「The Pi Symphony」を作曲していたというLars Erickson氏がBlake氏を提訴していた。Erickson氏は自身が1992年に著作権登録した作品にBlake氏の作品が似ているとし、円周率の著作権は誰のものでもないが、円周率を元に作曲された音楽は著作権で保護されるべきだなどと主張している。

Erickson氏の訴えを却下した米オレゴン地区連邦裁判所のMichael H. Simon判事は、円周率を音程に置き換えたことにより得られる音符の配列に著作権は認められないとし、この配列を他の人が使用することを妨げるためにErickson氏の著作権を使用してはならないとしている。一方、Erickson氏の作品をそっくり真似た作品からは保護されるべきだが、Blake氏の作品との類似性は認められないとも述べている。 スラッシュドットのコメントを読む | YROセクション | 著作権 | サイエンス | 数学 | 音楽

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