住友商事、台湾でドラッグストア事業を展開 台北市に「Tomod's」を出店

2012年3月22日 16:30

 住友商事は22日、三商行股份有限公司(本社:台湾台北市)と、台湾におけるドラッグストア事業の共同展開に向けて合弁会社を設立し、台北市内にドラッグストアを出店することで合意したと発表した。

 台湾市場は、アジア諸国の中でも消費者の美と健康への意識が高く、化粧品やサプリメント等、ドラッグストアが取り扱う商品への消費意欲が極めて旺盛な市場。三商行および住友商事は今後、今年夏頃を目途に合弁会社を台北に設立のうえ、当初はトライアルとして台北市内に3店舗を展開し、競合他社とは差別化された、台湾の消費者に支持される新たなドラッグストアの店舗づくりに取り組む。その後は、合弁会社を通じ台湾でのドラッグストア事業の本格展開を目指すとともに、台湾以外の中国・アジア諸国への事業展開も視野に入れ、協力体制を強化する。

 出店する店舗については、住友商事子会社が日本でチェーン展開しているドラッグストア『Tomod's』のブランドを導入する。また、三商行および住友商事は、『Tomod's』の商品構成、店舗レイアウトおよび販促等のノウハウと、三商行が台湾全土で展開するスーパーマーケット『美廉社(Simple Mart)』で培った物流機能および商品調達力等、互いの強みを結集し、競合他社との差別化を図る。

 なお、三商行は、百貨店、スーパーマーケット、靴専門チェーン等の小売事業の他、ファーストフードチェーン、アルコール・タバコ等の輸出入卸業、保険事業、TV番組の提供等、台湾国内および中国において、多面的なビジネス活動を展開している。中でも260店舗以上(2012年2月末時点)を有する『美廉社(Simple Mart)』は、台湾の消費者から支持され、急速な拡大を続けている。

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