【今日の言葉】『個人投資家に心配は残る』=ホンダがタイで生産再開
2012年3月15日 10:14
『個人投資家に心配は残る』=ホンダ <7267> のタイ現地工場が3月26日から生産を再開すると伝えられた。同社では、去る、今年1月31日付けで、「3月末再開予定」と発表していた。1週間ばかり再開が早くなるようだ。
タイ現地会社は、2000年12月設立の「ホンダオートモービル」でホンダが75.9%出資。四輪車を年間24万台生産するアジアの大事な拠点。昨年7月から降り続いた洪水で昨年10月4日から創業を停止していた。ほぼ半年ぶりの操業再開ということになる。
同社の今3月期・第3四半期(4~12月)での「四輪事業」における売上台数はタイ洪水、東日本大震災、ユーロ不安などの影響を受け214万9000台と前年同期に比べ19.0%の大きな減少だった。
今3月期通期での業績は、前期比12.2%減収、営業利益64.9%減益の見通し。それでも、予想1株利益は119.2円と立派で、配当は年60円(前期年54円)を予定。
今朝の報道を受けてホンダの株価は105円高の3290円と大きく買われ好感している。タイでの生産再開は日本企業にとって喜ばしいことながら、ただ、素朴な印象として、「今年夏、豪雨は大丈夫なのだろうか」という気持ちはある。現地の洪水対策などがあまり詳しく伝わって来ないだけに中長期投資の個人投資家には心配は残る。ホンダの昨年来高値は3745円(2011年2月)。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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