【銘柄診断】いちよし証は期末配当実施で売り方の買い戻しが先行し急反発

2012年3月14日 12:41

  いちよし証券 <8624> は14日、33円高の607円まで上げて急反発している。前日13日大引け後に今3月期期末配当の実施を発表、前期比では減配となるが、売り方の買い戻しが先行し下げ過ぎ訂正買いが再燃している。

  前日の米国市場で、大手銀行のJPモルガン・チェースが、増配と自社株買いを発表し好感して7%高と急伸、つれて金融株が軒並み高となり、NYダウが、217.97ドル高の1万3177.68ドルと急続伸したことも連想を強めている。

  いちよしの期末配当は、同社の2つの配当基準の配当性向40%程度、純資産配当率DOE40%程度のうち、算出される金額が高い基準を採用して決定されてきたが、今回は、未定としてきたものを純資産配当率を基準として10円(前期期末配当12円)として実施、年間配当も20円(前期実績24円)に減配となる。ただ期末配当実施で、年間配当利回りは、3.3%と高まることになり、買い材料に浮上することになる。

  株価は、証券市況の悪化や赤字ペースで推移している今期業績の業績悪が響いてつけた昨年来安値327円から、日経平均株価が1万円台にタッチする市況好転とともに大きく底上げ、1株純資産水準をクリアしてきた。信用取組は、底上げとともに大きく売り残が積み上がって株不足、逆日歩がつく好需給となっており、昨年1月につけた昨年来高値664円を前に強弱感の対立は激化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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