【銘柄診断】太陽誘電は来期黒字転換見込みだが、その水準が問われることに

2012年3月13日 21:42

  太陽誘電 <6976> は昨年10月5日の484円で大底を打ったのだが、その後の戻りは鈍く、12月29日の556円へのダメ押しを入れてから、ようやく出直り相場に転じてきた。

  今2012年3月期第3四半期累計の営業利益は、主力のコンデンサーのAV向けの受注低迷が響き、42億3400万円の損失(前年同期102億2300万円)に見舞われた。9月中間決算時の営業損失は17億5800万円であっただけに、第3四半期はむしろ業績が悪化したことになる。

  ただ、スマートフォン、タブレットPC市場は比較的堅調に推移しているうえ、中間決算時に円の想定レートを77円としていたことで、環境的には来2013年3月期に向け好転の方向が予想される。

  希望退職者についても予定の330人に対し、420人が応募、構造改革が進展している。来3月期は増益転換となるが、その水準が問われることになりそう。それがまた株価の戻りの天井の高さを決める。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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