【銘柄診断】日立造船は足元の業績は低調だが、先行きの好転先取りを模索へ
2012年3月5日 21:22
日立造船 <7004> は底値圏を脱出したものの、そこからはもみ合い場面に転じている。全体相場に比べ戻りが鈍いのは足元の業績がやや低調なため。今2012年3月期第3四半期累計の営業利益は34億7200万円と前年同期比52%減となった。
環境部門が大きく売上げを伸ばしたものの、公共投資減少によるインフラ部門と、民間需要低迷によるプラント部門の不振が響いた。こうした中、会社側は通期の営業利益140億円という前期比4%増益の見通しを据え置いた。
季節的な習性で年度末の第4四半期に売上げ及び利益の計上が集中する傾向はあるが、市場ではその未達懸念も指摘され、それが株価が伸び足を欠く要因となっている。
ただ、自家発電設備、津波検知システムをはじめ復興にからむ需要が増加することや、海外買収会社の寄与によるプラス面など、来2013年3月期は業績の好転度合いは大きくなるものと推定される。値固めをしながら今後の収益動向を織り込むタイミングを探す展開となりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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