【銘柄診断】ファーストリテイは伸び率鈍化も月次売上高の連続プラスを評価し反発

2012年3月5日 13:27

  ファーストリテイリング <9983> は5日、360円高の1万7210円まで上げて反発している。前週末2日大引け後に今年2月の国内ユニクロ事業の月次売上推移速報を発表、既存店売上高が、前年同月比1.2%増と昨年12月の14.2%増、前月1月の7.2%増から伸び率が鈍化したが、3カ月連続で前年同月を上回ったことを評価、売り方の買い戻しも交えて主力株買いが再燃している。

  2月月次売上高は、既存店の1.2%増に直営店とダイレクト販売を加えた合計では、5.2%増と続伸したものの、前月の12.9%増からは伸び悩んだ。既存店の客数は2.2%減と続落したが、ヒートテックやニットを中心に冬物が好調に推移し客単価が3.5%増と続伸したことが要因となった。ただ、市場では、気温の低下で、春物販売の立ち上がりが遅れた気候要因が伸び率鈍化の要因と観測されている。

  株価は、今年1月に今8月期業績を下方修正したが、悪材料出尽くし感と月次売上高の続伸で逆行高、先物主導の相場展開のなか日経平均株価への高連動性評価もテコに昨年来高値1万7070円まで買い進まれ高値でもみ合っていた。株不足で逆日歩のつく信用好需給もサポートし強調展開が続きそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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