米政府主導、代替自動車燃料として天然ガスへの移行を推進

2012年3月5日 11:20

 danceman 曰く、

 米国では政府主導で、ガソリンを代替する自動車燃料として天然ガスへの移行を推進する動きが始まっている。米エネルギー省高等研究計画局 (ARPA-E) の「自動車燃料の選択肢としてのメタンガス (MOVE)」プロジェクトは 1000 万ドルの研究助成金を受けている (Network World の記事本家 /. 記事より) 。

 ARPA-E によれば、現在世界で使用されている天然ガス自動車は 1300 万台以上にもなるとのことだが、米国ではたったの 12 万台程度であるという。また石油価格が高騰する一方で、天然ガスは比較的価格が低く、米国内における天然ガス保有見積量はこの 10 年間で急増している。今こそ従来のガソリン車から天然ガス自動車にシフトする時なのだろう。

 だが米国内における天然ガスを充填するスタンドの数は少なく、またガソリンスタンド建設にかかる費用は 10 万ドル程度であるのに対し、天然ガスのスタンドの建設費用は 160 万ドルほどもする。この問題を解消するため MOVE プロジェクトでは、家庭でも天然ガスを充填できるシステムの開発も行われるとのこと。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | テクノロジー | 日記 | サイエンス | アメリカ合衆国 | 政府 | 交通

 関連ストーリー:
日本政府、2012 年度末にメタンハイドレートから天然ガスの産出テスト開始 2011年07月25日
シェールガスが変える資源のパワーバランス 2010年10月20日
メキシコ湾でまたしても石油掘削設備の爆発事故 2010年09月06日

 

関連記事

最新記事