完全失業者の74万人が世帯主
2012年3月5日 11:00
総務省が2日発表した労働力調査(基本集計)1月速報値によると、完全失業者数は291万人となり、前年同月に比べ19万人減少したものの、勤め先の都合による失業が70万人、学卒で未就職が11万人にのぼっており、完全失業者のうち74万人は世帯主で、単身世帯の完全失業者も46万人にのぼるなど、就職サポートの充実が求められる状況が続いている。
労働力調査によると、1月の完全失業者は男性が179万人、女性が112万人で男性では前年同月比18万人の減、女性で1万人減少した。
労働力人口に占める完全失業者の割合(完全失業率・季節調整値)は4.6%となり、前月に比べ0.1ポイント悪化した。また、年齢階級別では15歳から24歳までの完全失業者は41万人と前年同月に比べ2万人増加。この年齢層での完全失業率は8.5%と8%を超えていた。特に男性に限ると23万人が完全失業し、完全失業率は9.2%となるなど、若年層の就職難を浮き彫りにしていた。