【銘柄診断】HOYAは悪材料出尽くし相場へ転換、成長復帰への道筋が注目点
2012年2月29日 22:14
HOYA <7741> は2月に入り見直し人気が高まり、昨年夏以降の上値抵抗ライン1900円台突破への勢いを見せてきた。
今2012年3月期の第3四半期累計の決算は純利益が310億8200万円と前期比39%減益に見舞われた。タイの洪水で同社の眼鏡レンズの主力工場が浸水し、生産能力が半減したことが響く。前期に計上したハードディスクドライブ(HDD)用ガラスメディア事業の売却益がなくなることも減益要因となる。
今3月期通期についても純利益370億円と前期比37%減益となる見込みだ。株価はこうした悪材料を吸収して出直り機運を強めており、相場的には波動が転換したと受け止められる。タイの洪水の影響などが一巡する来2013年3月期の業績好転期待が支えとなっている。ただ、眼鏡業界の競争激化など同社を取り巻く環境は厳しさを増しており、従来のような成長ペースを取り戻すことができるかが今後の株価を占う上でのポイントになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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