【銘柄診断】アンリツは大幅増益業績・増配に再評価余地で下値買い
2012年2月28日 14:16
アンリツ <6754> は２８日、３０円高の１００４円まで上げて反発している。同社株は、今年１月３０日の今３月期第３四半期（３Ｑ）決算開示時に発表した３月通期業績の３回目の上方修正と期末配当の２回目の増配をキッカケに昨年来高値１００８円まで２２％高と急伸、２００２年以来の４ケタ回復で目先目標値達成として利益確定売りが交錯しているが、業績動向から上値余地も大きいとして下値買いが続いている。
同社の今期純利益は、９５億円（前期比３．０倍）へ再々上方修正され、２００１年３月期の過去最高（９６億３５００万円）目前となったが、再々増額要因となったモバイル端末向けの計測システムの受注拡大などの好調推移からさらに業績が上ぶれ、過去最高更新の期待も底流している。
情報通信ネットワーク分野では、スマートフォンなどの多機能携帯端末の普及拡大で大容量・高速化のニーズが高まり、対応可能な通信規格ＬＴＥの商用サービスが本格化、同社のＬＥＴのチップセットや携帯端末向けの基礎開発用計測器や、規格適合試験、相互接続試験を行う計測システムの需要が拡大、３Ｑ受注高は前年同期比１８％増と続伸し、３Ｑ業績も連続高変化して３月通期業績の再々上方修正につながった。
株価は、約１０年ぶりの４ケタ回復だが、ＰＥＲは１３倍台と割安である。再騰展開に弾みをつけよう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）
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