米 Digital Advertising Alliance、ブラウザの「追跡拒否機能」サポートへ
2012年2月27日 10:50
cheez 曰く、
Google など 400 社からなる Digital Advertising Alliance (DAA) は、ウェブブラウザに搭載された「追跡拒否機能」をサポートする方針を明らかにした (The Wall Street Journal の記事、本家 /. 記事より) 。
最近では Google が Safari や Internet Explorer でユーザのプライバシー設定を迂回していた問題や、Facebook のプライバシー設定が一部ユーザにとって不公平で不正であった問題などが発覚していたように、個人情報を取得し利用しようとする企業とユーザのプライバシー保護の問題は長きの間議論の的とされてきた。ウェブブラウザの多くには第三者からの追跡を拒否できるオプションが搭載されているが、今までは広告主や追跡業者らがこれをサポートしていなかったため多くの場合意味をなさなかった。今回の DAA による発表は、同組織への参加企業らが今後 9 ヶ月内にこの仕組みのサポートを開始することを意味しており、追跡拒否の実現に大きく一歩近づいたと言える。
今後追跡拒否を設定した場合、ウェブの閲覧履歴が広告のカスタマイズ、雇用や信用、医療・健康関連や保険目的で利用されるのを拒否できるようになるとのこと。ただし市場調査や製品開発を目的とした利用や、Facebook の「いいね!」などを通じた追跡をブロックすることはできず、完全な追跡拒否とは言えないという。また、法的機関などによる情報取得もあり得るとのことだ。
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