【銘柄診断】荏原は底値圏脱出にエンジンかかる、受注好調で来期は増益転換へ

2012年2月27日 13:22

  荏原 <6361> は底値圏脱出にエンジンがかってきた。今2012年3月期第3四半期累計の営業利益は60億6400万円と前年同期比70%の大幅減益に見舞われた。

  ただ、決算発表の後、株価は戻り基調を強め悪材料は既に株価に響かなくなっている。主力の風水力事業では中東を中心にポンプなどの需要が拡大したものの、円高の進行や欧米企業との競合激化で採算が悪化。国内の官公需も低迷していることが響いている。

  季節的要因として第4四半期に売上げが集中する傾向があり、今3月期通期では200億円(前期比36%減)の従来見通しを据え置いている。進捗率が30%と低いことで一時未達懸念が株価の足かせとなったが、第3四半期末の受注残高は2856億円と前期比7%増を確保しており、来2013年3月期の増益転換が有力となっている。

  アナリスト筋の予想では来期の1株利益は25円にアップする見通しにあり、株価に割安感が生まれることが予想される。トレンドも着実な下値切り上げパターンだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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