【銘柄診断】東証2部重複売買開始の日本和装は利益確定売りも交錯しもみ合い

2012年2月27日 10:29

  日本和装ホールディングス <2499> (JQS、東2)は、きょう27日に東証第2部に新規上場され、ジャスダック市場(スタンダード)との重複売買が始まったが、東証2部では、前週末24日のジャスダック市場の終値に対して70円安で寄ったあと100円高の2万9310円と買い直されるなどもみ合っている。主市場のジャスダック市場でも、同様に40円高と続伸したあと、190円安と反落するなどもみ合いが続いている。

  今年2月7日の東証2部承認に際しては、立会外分売(分売価格2万8380円)を実施、2万8510円まで反落し、今12月期業績のV字回復予想を手掛かりにPER9倍台、PBR0.8倍の下げ過ぎ訂正に動いたが、利益確定売りも交錯している。

  同社の業績は、今年1月13日に前期業績が下方修正され、純利益は1億5000万円(前々期比57%減)と前々期の過去最高から大幅減益転換した。東日本大震災により強まった消費自粛ムードを打破するために積極的に推進した「きものチャリティ・イベント」などの関連費用や教室・販売会場・事務所を一体化したオールインワン施設を全国に5カ所開設したことによる家賃増加、さらに資産除去債務損失の計上などが重なったことが要因となった。

  今期業績は、こうした特殊要因が一巡するほか、「無料きもの着付教室」による販売促進政策などで着物文化の普及・啓発、販売仲介業務を強化してV字回復、純利益は、2億8000万円(前期比86%増)と予想している。

  下値からは、株価指数の連騰記録が続く東証2部市場で割安ニューフェースとして注目度が高まろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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