半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(4)
2012年2月25日 13:10
■半導体・液晶・太陽電池関連製造装置セクター主要8社の株価見通し
半導体・液晶・太陽電池関連の製造装置セクターでは、受注の最悪期に、受注回復を先取りして株価が上昇し始める傾向が強い。さらに米インテルや韓国サムスン電子など、大手半導体メーカーの決算内容や設備投資計画、DRAMなどの半導体市況の動向、米フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)などを手掛かり材料とする傾向も強い。
主要8社の足元の株価動向を見ると、東京精密 <7729> が2月17日に昨年来高値を更新した。また、液晶や太陽電池関連が主力のアルバック <6728> を除いて、他の6社の株価も概ね戻り歩調の展開となっている。12年後半からの半導体製造装置の受注回復を期待する形で、上昇ピッチを速める可能性もあるだろう。
ディスコ <6146> は、足元では概ね4000円台前半でモミ合う展開だが、週足ベースで26週移動平均線がサポートラインの形となっている。
日立国際電気 <6756> は、足元では700円台を回復する場面もあり、週足ベースで13週移動平均線がサポートラインの上昇トレンドだろう。
アドバンテスト <6857> は、11年4~12月期連結業績発表を機に急反発し、足元では1000円台を回復している。09年後半から続いた長期の下降トレンドに終止符を打った可能性もあるだけに、戻り本格化が期待されそうだ。
東京精密 <7729> は、2月17日に1696円まで上昇して昨年来高値を更新した。週足ベースで13週移動平均線をサポートラインとする上昇トレンドの展開だろう。
大日本スクリーン製造 <7735> は、足元では600円近辺だが、徐々に下値を切り上げている。13週移動平均線を回復しただけに、上昇トレンドとなる可能性があるだろう。
東京エレクトロン <8035> は、足元では4000円台前半でのモミ合い展開だが、週足ベースで13週移動平均線がサポートラインの形となり、モミ合い上放れの可能性があるだろう。
日立ハイテクノロジーズ <8036> は、足元では戻り高値圏の1800円台まで回復し、週足ベースで13週移動平均線がサポートラインの形となっている。1800円台のフシを突破すれば昨年来高値も視野に入るだろう。
アルバック <6728> は反発力がやや鈍く、1000円を挟むレンジでモミ合う展開となっている。12年6月期通期の連結業績予想の下方修正を嫌気して売られ、26週移動平均線が戻りを圧迫する形となった。液晶・太陽電池関連の設備投資回復には時間を要する可能性が高いだけに、当面は反発力の鈍い展開の可能性もあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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