ドコモなど4社、GSMやLTEなど4通信方式対応モデム技術を共同開発
2012年2月24日 18:17
NTTドコモ、NEC、パナソニックモバイルコミュニケーションズ、富士通の4社は24日、GSM、W-CDMA、HSPA+、及びLTEの全ての通信方式に対応可能なモデム技術の開発において、通信制御に関する機能をつかさどるLSIのエンジニアリングサンプル性能評価を経て、本日、主要ネットワークベンダとの接続に必要な全試験工程を実施完了したと発表した。
今回の開発によって、これまで多くの場合端末内に2つ搭載する必要があったLSIを1つに集約することで、モバイル通信機器へコンパクトに実装することができ、通信時や待受け時の消費電力を従来比で最大20%低減することが可能になる。また、搭載LSI数の減少による部品点数の削減と、更なる高集積化によるLSIサイズの縮減は、端末の価格低減にも寄与する。
さらに、通信方式は全て3GPPによる標準規格に準拠し、特にLTEについてはドコモが採用しているFDD方式、中国等で採用が予定されているTDD方式ともに対応しており、国内のみならず海外におけるモバイル機器メーカの端末開発にも貢献する。
4社は、この開発に基づくLSI採用によって、端末のダウンサイジングやコストダウンを叶え、端末メーカによる迅速な製品化が可能となることを優位性として打ち出し、4社を含む合弁会社を通じた国内外への販売展開を検討している。また、次世代の通信規格であるLTE-Advancedへの対応を含む拡張開発を重ね、事業活動をさらに推進していく。