Jフロント、パルコを買収 森トラストから株式33.2%を約301億円で取得

2012年2月24日 16:43

 大丸や松坂屋を運営するJ.フロントリテイリングは24日、パルコの株式33.2%を森トラストから取得し、持分法適用関連会社化すると発表した。株式の取得額は301億4,000万円(一株当たり1,100円)。株式譲渡実行は3月下旬の予定。

 Jフロントグループは、都市型商業施設の開発・運営という事業領域で優れたノウハウを有するパルコ社との連携を今後深めることで、百貨店ビジネスモデルの変革を加速し競争力強化をはかるとともに、様々な業種・業態を展開する小売グループとして、グループ全体の成長力向上を図る方針。

 また、両社はともに高質で付加価値の高い小売ビジネスを指向しているとともに、対象とする顧客層のグレードやテイストも類似していることから、今後、両社の店舗基盤、顧客基盤を有効に活用し相乗効果を最大限に創出していくことで、相互の企業価値向上に取り組んでいく。

 なお、一部報道にあった今後の公開買付(TOB)の予定や、他の株主等からの株式や新株予約権付社債等の取得の予定はないという。

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