【銘柄診断】加地テックは受注が好調で、来期の増益転換を先取る動きが強まる
2012年2月24日 14:51
加地テック <6391> (大2)は昨年9月26日の139円を起点に緩やかだが確実な上昇波動を描いている。主力のガス圧縮機は韓国向けの受注が堅調なほか、石油化学プラント関連が伸びる。
太陽電池製造向けは案件多いが、受注単価伸び悩み採算厳しく、利益率高い交換部品の販売でしのぐ。そうしたことから今3月期第3四半期累計決算は営業利益2億8500万円(前年同期2億5100万円)を確保した。
しかし、一部案件における納期変更、受注環境の激化による採算悪化等により、当初の予想を下回りそうなため、今3月期通期について営業利益5億円を4億円(前期4億9600万円)に引き下げた。ただこれも上昇力の抑止にはならず、織り込み済みとの反応を示した。
第3四半期末の受注残高は前年同期比36%増を確保しており、ここから来2013年3月期の好転を読み取る動きが強まっているようだ。PBRが0.6倍と低い水準にとどまっていることとあいまってさら上値を指向する場面もありそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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