米国のICチップ付きパスポートはICが壊れたら無効になる?

2012年2月23日 17:10

cheez 曰く、 米国では日本と同様パスポートにICチップが埋め込まれているのだが、このチップを壊してしまった場合、渡航の権利を失うことになりかねないそうだ(FOX 31 Denver本家/.)。

 カリブ海ベリーズへの家族旅行に発った米コロラド州デンバー在住の家族は、乗り継ぎ地のテキサスにてパスポート破損を理由に飛行機への搭乗を拒否されてしまったとのこと。問題は父親のパスポートにあったとされており、ICチップが搭載されている裏表紙には小さな折り目が入り、全体的に擦り切れてぼろぼろになってしまっていたそうで、チップが破損していた可能性があると報道されている。

 パスポートとはそもそも個人の所有物ではなく、この場合米政府に属するものであるとのこと。またパスポートの発行を受けることは享受できる恩恵であり、権利ではないそうだ。このため、破損した旅券を利用した渡航は拒否されても仕方が無いという。

 ただし、この家族は最初に搭乗したデンバーにて全員分のパスポートを提示し、目的地までの搭乗券を問題なく発行してもらっていたとのこと。また、同じパスポートを使い以前にもベリーズに渡航した履歴があり、さらに息子のパスポートの裏表紙にもうっかり上に座ってしまったことから作られた折り目がついているという。家族は「一貫した手順が確立されていない」と憤慨しているが、搭乗は許可されず乗り継ぎ地にて航空会社が手配したホテルに滞在しており、現在パスポートの再発行手続きを進めているところだそうだ。

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