【銘柄診断】日本板硝子は足元の大幅減額は織り込む、来期の回復度合いに注目

2012年2月20日 21:05

  日本板硝子 <5202> は今2012年3月期業績の大幅減額を契機に急落に見舞われ、そこから少しずつ戻りに入っている局面。

  同社は欧州での販売ウェートが高く、ギリシャに端を発する欧州危機の影響が打撃となっている。そのため今3月期の営業利益は従来の250億円から40億円(前3月期228億円)へ大幅に引き下げられた。そうした事態を踏まえ、収益改善策を打ち出した。英国で製造設備を1基休止するほか、2013年にベトナムで稼働する予定だった中小型液晶パネルやタッチパネル基板に使うガラスの生産設備の増設計画も延期。グループで3500人の人員削減を行う。

  こうした各種改善策の効果が来2013年3月期にどの程度表面化するかを株価は読み始めることになりそう。足元は低調だが、太陽光電池用ガラスの今後に期待が大きい。配当利回り4.3%、PBR0.6倍と株価は基本的には割安ゾーン位置している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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