【銘柄診断】NFKホールディングスは増額に含みを残す、見直し買い流入も

2012年2月20日 20:37

  NFKホールディングス <6494> (JQS)は20日、11円安の74円と大幅に反落した。中低位株人気を背景に買い物が集まり、発会41円でスタートした株価は2月8日には119円まで買い上げられたが、その後は利益確定売りが先行している。

  同社の業績は好調に推移、今2012年3月期第3四半期の営業利益は1億6000万円(前期2億900万円の損失)を確保した。主力の工業炉燃焼装置関連事業では大型案件の寄与、原油高を背景に省エネ性能のより優れた製品への需要が高まった。積極的な営業活動により海外向け売上高が好転してきたことも大きい。

  ところが今3月期通期の見通しについては、従来の8600万円を1億6000万円(前期2億7800万円の損失)に引き上げただけ。第3四半期累計の数字と全く同じ。第3四半期まで積み上げてきた利益が第4四半期ではいきなりゼロになるというもので、あまり合理的ではない予想と思われる。

  株価は表面的な数字を捉え材料出尽くしから売り人気が先行しているが、今後の増額修正をにらんで再び見直し買いが回る場面がありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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