【銘柄診断】世紀東急工業は業績に失望感が強まる、急増した信用買い残も重荷

2012年2月16日 23:16

  世紀東急工業 <1898> は二段上げ後の調整局面。2月7日に88円の高値まで買い進まれたが、これは当日発表の今2012年3月期第3四半期累計決算の好業績への期待が高まったもの。

  しかし、実際に発表された第3四半期累計決算は売上げこそ377億4900万円と前年同期比13%増加したが、価格競争の激化、アスファルトなど原油関連資材の仕入れ価格の高止まりなどが響き、営業利益は4億2900万円と同20%の減少となった。

  こうした中、今3月期通期の営業利益21億8000万円(前期比3%増)は据え置かれた。それが計画未達懸念につながり売り物が先行する展開となっている。

  第3四半期累計の受注高は483億3500万円と前年同期比11%増を確保しているだけに、先行きの見通しは明るいが、果たして市場の期待値に届くかどうかだろう。信用買い残は昨年末現在の1353万株が2月10日現在では3260万株へ激増、当面はこの荷のほぐれを待たざるを得ないだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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