【銘柄診断】T&Cホールディングスは思惑材料で急騰も業績は低迷続き厳しい
2012年2月12日 11:27
T&Cホールディングス <3832> (JQS)は香港企業との資本・業務提携の話が浮上、2月3日に昨年9月以来となる2万6000円の水準にまで買われた。ただ、具体的な資本・業務提携については3月に基本合意書を締結するスケジュールとあって、人気は一過性に終わり株価も人気化前の水準に逆戻りしつつある。
日本および中国株の情報提携事業は株式市場の低迷が響き投資家の投資意欲が減退、個人会員数の減少が続いているため、前2012年11月期は営業損失2億5700万円(前々期1億8200万円の損失)と4期連続の損失を余儀なくされた。
このため継続企業の前提に関する疑義が注記された。今2012年11月期については合理的な予測が困難として見通しを公表していないが、現在の株式市場を取り巻く厳しい環境を踏まえると、V字型の回復は難しそう。2月3日の急騰が上値のしこりとなる可能性もある。底値圏脱出は難しいかもしれない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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