HTV3号機/H-IIBロケット3号機の打ち上げ、6月に延期
2012年2月9日 10:15
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月8日、宇宙ステーション補給機(HTV:H-II Transfer Vehicle)「こうのとり」3号機を載せたH-IIBロケット3号機の打上げ計画概要を発表し、打ち上げが今年夏に延期されることが明らかになった。
H-IIBロケット3号機の打ち上げはもともと2月18日に予定されていたが、国際宇宙ステーション(ISS)に十分に水や食料があることから、昨年12月に各国が協議し、HTV3号機の打ち上げ延期を決めたという。新しい打ち上げ日時は発表されていないが、6月26日頃と予想されている。
HTVは日本が開発しているISSへの輸送を行う無人補給船である。積載能力は最大6トン。有人打ち上げはできないものの、ISSとドッキングした後、宇宙飛行士が中に入って作業することができ、使用後はロシアのプログレス補給船やATVと同じように大気圏に再突入し破棄される。また、プログレスとATVは船内用物資しか輸送できないのに対し、HTVは船内用と船外用の両方を輸送できる特長を持っている。
写真はISSのロボットアームに把持されたHTV2号機。
■H-IIBロケット3号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打上げ計画概要
http://www.jaxa.jp/press/2012/02/20120208_sac_h2bf3_j.html
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