【銘柄診断】水戸証券は悪材料の織り込みは終える、業界再編成の思惑が伏線に
2012年2月8日 22:47
水戸証券 <8622> は昨年12月28日の94円と今年1月11日の95円でダブル底を形成、以後は出直り機運を強めてきている。今2012年3月期の純利益は7億1300万円の損失(前年同期6億8200万円)となった。株式市場の低迷で株式委託手数料が大きく減少したことが響いたものだ。
業績は株式市況等の動向により大きく変動する可能性があるとして、今3月期の業績予想は開示していないが、株式市場は一時から好転したとはいえ、全体の出来高などの盛り上がりはいま一つ。第4四半期も厳しい状況が続かざるを得ないものと思われる。
野村ホールディングス <8604> の株価が数十年来の水準に売られ、野村證券の身売り話が市場で話題になるなど、株式業界を取り巻く環境は厳しく、業界再編成の動きが底流しており、大手証券とオンライン証券の間にはさまり、収益的に厳しい同社のような中堅証券がターゲットになりやすい。そうしたことが仕手人気を醸し出す材料になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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