【話題】電気株の業績悪化で、「悪役先輩銘柄」の面白み薄れる

2012年2月7日 18:17

  「仲間銘柄が増えて、面白みが薄れた」との声がマーケットで聞かれる。昨年秋頃からマーケット人気を一心に集めてきた東京電力 <9501> と、オリンパス <7733> の影が薄くなっているのである。

  昨年暮れあたりまでは、マーケット全体に企業業績に対し明るい見通しがあった。その中で、悪材料で下げた東京電力、オリンパスは、逆に、思惑人気が高まり、商いも多くマーケットの主役銘柄となっていた。つまり、両銘柄の「悪役ぶり」がマーケットで受けていた。   ところが、このところの第3四半期決算発表で電気株の業績大幅悪化が目立つことから、「一気に悪い銘柄の仲間が増えた」(中堅証券)というのだ。このため、悪役先輩2銘柄の存在感が小さくなったというわけだ。

  とくに、電気株には赤字転落銘柄も多く見られ株価も東電、オリンパスに負けぬくらい大きく下げている。そうなると、新たに悪い仲間入りをした銘柄に「悪役の新鮮味」があるということだ。

  景気、企業業績が好調な局面では、好調銘柄を次々と買う好循環相場となるのが普通。しかし、今のような悪い局面では、下げては戻す動きを取りに行くマイナス志向の相場となってしまっている。

  マーケットでは「一刻も早く2012年3月期が終ってほしい。3013年3月期は急回復が予想され楽しみだ」との春を待つ声が強い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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