【銘柄診断】タダノは国内、海外ともに好環境、割高感解消受け出直りが進展へ

2012年2月7日 09:43

  タダノ <6395> はここ着実な値戻しの動きを見せている。国内では復興関連向けに、建設用クレーン・車両搭載型クレーン・高所作業車の売上が揃って増加している。また、海外でも資源開発用として米国を中心に中南米、中東などへ大型クレーンの売上げが大幅に拡大している。

  今2012年3月期の3四半期累計の営業利益は33億4700万円(前年同期30億3600万円の損失)と大幅な好転を見せている。ただ、通期の営業利益42億円(前期37億3300万円の損失)の見通しが据え置かれ、市場の見直し買い人気を削いだようだ。据え置きのため今3月期の1株当たり利益は12円弱の低い水準で、PERは44倍台とかなり高め。

  しかし、国内、海外とも好環境に恵まれているため、アナリスト筋では今3月期の増額、来2013年3月期の大幅続伸が有力と見て、来期の1株当たりは36円強に跳ね上がるとの見方が強くなっている。来期に視点が移るにつれ割高感は解消に向くだけに、株価も戻りが進展することになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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