【銘柄診断】アルプス電気は悪材料出尽くしへ、来期はV字型回復が有力になる

2012年2月6日 19:14

  アルプス電気 <6770> は昨年11月25日に471円の1番底、大発会の513円で2番底を打ち、現在はそこからの出直り過程。昨年の震災前の高値が1158円だったから、かなりの下げを経験したと言える。時間を追って厳しさを増す業績が株価低迷の根元である。

  テレビやパソコンなどデジタル機器向けの電子部品の低調が響きスマートフォンの好調ではカバーできず、今2012年3月期の営業利益は145億円(前期288億7100万円)へ下方修正された。期初は240億円の見通しでスタートしただけに環境の冷え込みはかなり強烈だったと推定できる。ただ、減額修正されたのは1月31日。翌日2月1日は反発に転じ、2日は続伸と、株価的には典型的な悪材料出尽くしパターンを描いている。

  会社側では子会社のアルパイン <6816> との連携を強め自動車部品を強化、スマートフォン向けはタッチパネルなどの受注拡大を図る方針。アナリスト筋は来2013年3月期のV字型回復を想定する声が強い。次第に来期の好転を強めに評価する足取りとなりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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