【銘柄診断】ダイワボウホールディングスは遅まきながら中低位株人気が波及

2012年2月2日 06:08

  ダイワボウホールディングス <3107> は1月30日に199円と震災後の高値に進んできた。仕手株として圧倒的な存在感を誇る銘柄とあって、中低位株人気の波及はタイミング待ちであったといえる。そこに最近のインフルエンザ患者の急拡大によるマスク需要の増加期待がプラスされたことが今回の人気化の背景と言える。

  また、セシウムの吸引を防ぐマスクの生産を始めた。東日本大震災の被災地では原子力発電所の事故で漏れ出した放射性物質の除染作業が本格化しており、作業員や住民向けの需要増が期待されている。

  タブレット型パソコンなどITインフラ関連が好調なほか、電力問題で節電関連製品も伸びている。このため今2012年3月期は営業利益70億円(前期61億4100万円)と好調な決算が見込まれている。ただ、好業績ゆえに売込みがはいらず、買い残のみが増加するなど需給は苦戦が続いているのは皮肉な現象だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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