【銘柄診断】東洋建設は受注高が急増、信用の整理を待って出遅れ払い本格化へ
2012年2月1日 19:03
東洋建設 <1890> は復興関連人気に乗って1月17日に89円の高値を示現したが、昨年来の上値抵抗ラインをクリアーすることなく値固め場面に入っている。復興に際しては同社の得意とする海上土木などの需要が大きく拡大の方向が予想されており、市場の先高ムードは強い。そのため高水準の信用買い残が一向に減らないことが、株価が上値に伸びを欠く要因になっている。
昨年は震災後3月25日に122円の高値まで買い進まれた。当時の信用買い残のピークは4月1日申し込み現在の2600万株。それが直近の1月27日申し込み現在でも2212万株と、ほとんど整理が進んでいない。工事の利益率低下により、今2012年3月期は営業利益27億円(前期42億1300万円)と減益予想にある。
ただ、これは過去のこと。9月中間決算では受注高は739億2200万円と前年同期の427億1000万円を大きく上回り、今後はこうした受注増が業績に反映されることになる。増額期待が高まる流れだろう。需給が少しでも改善されさえすれば、これまでの調整で蓄えたエネルギーを発散する方向が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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