NTTデータ、JBISホールディングス株のTOBを実施 買付け価格は1株310円

2012年1月31日 17:40

 NTTデータは31日、本日開催の取締役会において、JBISホールディングスとの間で公開買付けに関する覚書を締結し、JBISホールディングスの株券を公開買付け(TOB)により取得することを決定したと発表した。

 なお、JBISホールディングスの取締役会においても、公開買付けに賛同の意見を表明するとともに、同社株主に対して公開買付けに応募することを推奨する旨の決議がなされているという。

 買付けの期間は、2月1日から3月16日まで。買付けの価格は普通株式1株につき、310円。買付け予定の株式等の数は、普通株式3219万5250株。上限なしの公開買付けであり、応募のあった株式全てを買付ける。買付け後のNTTデータの議決権比率は100%(全ての株式の応募があった場合)となる。公開買付けが成功裏に終了した場合、JBISホールディングスはNTTデータの連結子会社となる。公開買付けが成功裏に終了し一定以上の応募が集まった場合、JBISホールディングスは定時株主総会でスクイーズアウトのための決議を行い、上場廃止となる予定。

 JBISホールディングスは、1962年設立の日本電子計算及び1950年設立の日本証券代行の共同株式移転により2006年10月に設立され、日本電子計算およびその関連グループ会社を通じて、金融・証券会社向け証券総合システム、公共・自治体向け総合行政システム、教育機関向けの入試・資格試験等のサービス等を中心に、幅広い分野でITサービスを展開している。

 NTTデータは、JBISホールディングス株式へ1.33%の出資を行っているが、NTTデータとJBISホールディングスは両社協議の結果、双方が有する高価値のブランド、高い技術力、顧客からの信頼・実績を相互に活用・融合した高いシナジー効果により、両社の企業価値向上の実現ができるとの認識を共有するに至った。

 このような経緯により、両社は、NTTデータがJBISホールディングスの株式を取得することにより、両社の関係を強化し、スピード感を持って効果的な業務提携を進めていくことができるとの判断に至り、その資本提携のための手法として、両社はNTTデータによるJBISホールディングスへの公開買付けについて合意し、そのことを確認する覚書を2012年1月31日付で締結した。

 なお、日本証券代行については、1月31日付のJBISホールディングス取締役会において、他社グループへの売却を決定しているという。

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