ポスドクから大学教員になれるのは年間で 10 % もいない

2012年1月31日 11:00

 tarxz 曰く、

 科学技術政策研究所が発表したポストドクター等の雇用・進路に関する調査がなかなか興味深い。

 これは 2009 年度における日本国内の大学・公的研究機関のいわゆるポスドクの雇用、進路調査であるが、これによれば 2009 年 11 月に在籍した 15,220 人のポスドクのうち、10 年 4 月にはポスドクを継続したのは 73.7 % の 11,222 人、ポスドクから職種変更した者が 14.6 % の 2,217 人となっている。さらに、職種変更した 2,217 人のうち、大学教員になっている者が 55.9 % の 1,239 人で、その他は民間の研究機関等である。

 この結果を見ると、一年単位ではあるが、ポスドクから大学に残れる道へ移行できる者は 10 % を切っていることであり、さらによく単月での人数を見ると年度途中でのポスドク採用と 3 月末での雇用解除が千人単位であるようだ。報われないポスドクのイメージがさらに強固になりそうな調査結果である。

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