【銘柄診断】日本板硝子は欧州懸念を過大に織り込む、株価は下げ過ぎ圏に到達

2012年1月31日 09:54

  日本板硝子 <5202> は1月16日、134円の昨年来安値に売り込まれたが、そこからのリバウンドの途上にある。主力の欧州市場で、建築用や自動車用ガラスの需要が弱含んでいるうえ、中国が安値乱売したためアジア市場で価格の下落が引き起こされている。

  だが、国内の建築用ガラスが好調なほか、スマートフォン向けなどの超薄板ガラスの伸びでカバー、今2012年3月期の営業利益は250億円(前期143億5200万円)が見込まれている。

  さらに高成長が続く新興市場における事業の拡大、技術を生かした環境配慮型ガラス製品の積極的な展開で中期的な成長が期待される状況だ。欧州の金融危機への懸念が株価の悲観人気を増長しているが、株価は明らかに売られすぎ圏に到達した。150円台で年6円配当を実施する実力はもっと見直されていい。1株当たり純資産は239円もあり、株価の出遅れ感は一層強まるところ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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