【銘柄診断】OKIはタイ工場が操業を開始、ATM拡大で好業績を見直す

2012年1月31日 09:51

  OKI <6703> は中低位株人気を追い風に1月25日には78円と昨年8月以来の水準にまで買い進まれ、出直り色を強めている。

  昨年11月25日の58円でようやく底入れとなるなど、整理が長引いていたが、これはタイの洪水でプリンター生産の約3割を担う工場が浸水、先行きへの懸念が強まったことが背景。そのタイの工場が1月4日から一部再開すると発表され、悪材料を乗り越えたことも戻りをフォローしている。

  国内、中国でATMが好調なほか、大量の紙幣を自動で束ねる現金処理機を昨年12月から中国市場で販売を開始、中国市場での収益拡大期待が強まっている。

  今2012年3月期は営業利益150億円(前期110億4900万円)と増益確保が見込まれており、厳しい環境にさらされている電機株のなかで好調な業績が見直されそう。震災、タイの洪水の影響が一巡する来2013年3月期の業績は一段と好転の度合いを強める見通し。チャートは三段上げを残す妙味あるパターンだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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