【銘柄診断】住友化学はサウジ合弁会社が回復、今期増配で利回り買い流入も

2012年1月29日 18:39

  住友化学 <4005> は1月24日に324円と昨年9月以来の水準にまで戻し、戻り基調を鮮明にしてきた。国営石油会社サウジ・アラムコとの合弁会社ペトロ・ラービグが2011年10-12月(第4四半期)の決算において純利益が第1四半期以来の黒字転換となったことが手掛かり材料になっている。

  合弁会社の低調と液晶ディスプレイ(LCD)材料の需要減、円高、価格下落で情報電子化学部門が落ち込んだため、今2012年3月期の営業利益は800億円から750億円(前期879億円)へ引き下げられている。合弁会社の回復が見込まれる来2013年3月期は収益が大幅回復に転じることが予想され、株価もそこらあたりを意識し始めている感触だ。

  今3月期は年2円増配の12円配当とすることで、配当利回りは3.8%に達し、今後は利回り狙いの買いが流入してくることが予想される。一呼吸入れ再度の上昇ラウンド入りの可能性もありそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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