タブレットを机の上に立てて使うことで、首の負担を軽減できる

2012年1月28日 18:26

rm -fr 曰く、 米ハーバード公衆衛生大学院の研究者らがタブレットコンピューター使用時の首や頭部への負担について研究し、タブレットを机の上に立てて使うことで首の痛みを軽減できるとの結果をまとめた。研究成果は「Work: A Journal of Prevention, Assessment and Rehabilitation」に掲載されている(AFPBBの記事大学の広報記事掲載論文)。

研究ではタブレットを使い慣れた15人の被験者に対し、AppleのiPad 2とMotorolaのXoomを使って下記4種類の姿勢で作業を行ってもらい、首の屈曲角度を調査したという。

 タブレットを膝の上に置き、片手で保持してもう一方の手でタッチスクリーンを操作 
 専用ケースに入れたタブレットを膝の上に置き、両手でタッチスクリーンを操作 
 専用ケースに入れたタブレットを机の上に置き、両手でタッチスクリーンを操作 
 専用ケースに入れたタブレットを机の上に置き、映画を鑑賞 専用ケースはスタンドとしても使用できるタイプで、2番目と3番目は画面の仰角を低く(iPad 2: 15度、Xoom: 45度)、4番目は高く(iPad 2: 73度、Xoom: 63度)設置している。その結果、自然な姿勢に近い角度だったのは、4番目の「テーブル映画鑑賞」状態だけで、他はデスクトップ・ノートなどの従来のPC使用時に比べて首の屈曲角度が大きかったという。「タブレットを使用する時には、膝よりもテーブルの上など高い場所に置き、画面の配置も平らな状態を避けて、ケースを使って立たせるほうがよい」と研究者らは述べている。

ただし、「テーブル映画鑑賞」状態は首への負担が少ないものの手を使った連続的な入力時には不向きであり、最適な姿勢を決めるには手や手首に対する負荷についても研究が必要となるだろうとしている。また、研究チームを率いるJack Dennerlein氏は、従来のキーボードとマウスを置き換えるタッチスクリーンインターフェイスの人間工学的側面についても研究したいそうだ。

#とすると、例えば入力用の平坦なデバイスを机の上や膝上に別途用意すれば……。

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