Ubuntuの新しいメニューシステム「Head-Up Display」
2012年1月27日 12:15
あるAnonymous Coward 曰く、 Ubuntuは30年来のメニューシステムを一新した「Head-Up Display」を導入することを決めたそうだ(本家/.)。
この「Head-Up Display(HUD)」ではドロップダウンメニューからコマンドを探すのではなく、検索ボックスにコマンドを入力するようになる。たとえばGIMPで「Rad」と入力すれば「Radial blur」(ぼかし半径)が候補として表示されるなど、入力はオートコンプリートされるとのこと。また「あいまいコマンドのマッチング」機能も搭載されており、過去の入力履歴から正しいコマンドを導き出しユーザに提案してくれるとのこと。
CanonicalのMark Shuttleworth曰く、HUDは新しいソフトウエアにより早く慣れるのを手助けしてくれるとのこと。ヘビーユーザーでない人やWindowsインタフェイスに慣れたユーザにとっては不慣れなメニューからコマンドを探すのは手間である。しかしHUDでコマンドを入力すれば、メニューで迷子になることなく目的を達成できるようになるという。
開発チームはPCのGUIを何十年にも渡り支配し続けていたWIMP(Windows、Icons、Menus、Pointer)システムを変えるべく長い時間をかけて検討を重ねてきたとのこと。行き着いたのがアプリケーションに直接指示を出すという考えに基づき、ユーザが自身の意図を入力すればアプリケーション側が実現の道筋を導いてくれるHUDであるという。
HUDはUbuntuの次期リリースである12.04に搭載されるとのことで、OSと共に出荷される全てのアプリケーションで利用可能になるとのこと。また、従来のシステムを好むユーザのためにも今までのメニューも利用できるとのことだ。
PC Proの元記事にはHUDのスクリーンショットや、動画も掲載されている。
スラッシュドットのコメントを読む | Linuxセクション | Linux | ソフトウェア
関連ストーリー:
新世代GUIは本当に嫌われているのか 2011年11月13日
Windows 8 では異なる 2 種類の UI が選択可能に 2011年09月05日
次世代 Firefox UI のモックアップが公開される 2011年08月03日
今日のUIは高齢者には優しくない? 2011年05月24日