【銘柄診断】日精樹脂は高値肉薄、再上方修正業績を買い直し割安訂正
2012年1月25日 18:07
日精樹脂工業 <6293> は25日、22円高の380円と反発し、今年1月23日につけた昨年来高値375円を更新した。
昨年11月に発表した今3月期業績の再上方修正と12月に実施した自己株式立会外買付取引を見直し、割安・好需給株買いが再燃しており、今年2月10日予定の今期第3四半期(3Q)決算発表時の業績再々上ぶれ期待も高めた。
同社の今期業績は、第1四半期、第2四半期と決算発表のたびに上方修正され、経常利益は期初予想の3億5000万円から8億円(前期比96%増)引き上げられて減益転換予想が大幅に続伸し、純利益も同じく2億8000万円が6億5000万円(同0.4%減)へアップされ減益転換率を縮める。
射出成形機の受注が、自動車生産の回復・増産で大きく伸びて売り上げが上ぶれ、経常利益は、コストダウン効果も上積みとなって増益転換するもので、純利益は法人税が平準化し小幅減益となる。ただ、この受注は下期も好調を持続していることから業績上ぶれ期待も高く、東洋経済会社四季報新春号では経常利益10億円、純利益8億1000万円と観測しており、2月10日の決算動向が注目される。
株価は、昨年8月の業績増額は反応はなく200円台を試し、11月の再増額で底上げし12月の自己株式立会買付取引(買付価格300円)で昨年来高値まで25%高した。なおPERは11倍台、PBRは0.3倍と割安であり、この3年来の上値フシを上抜いたことから2008年以来の500円台浮上も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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