【銘柄診断】タツタ電線は信用買い残が減少しながら株価が上昇、実需がリード

2012年1月25日 07:11

  タツタ電線 <5809> が着実な出直り波動に乗ってきた。復興関連株人気が電線株に波及し、業界全体の底上げが進んでいる面もあるが、同社の場合業績が好調で、独自に見直しを誘いつつあると言える。

  今2012年3月期は9月中間決算が増額されたが、通期については営業利益19億5000万円(前期23億6200万円)の減益見通しが据え置かれている。導電機能性材料がスマートフォン向けを中心に好調に推移、電線も復興需要の増加を受け売上げを伸ばしている状況に照らすと、今後増額修正が具体化する可能性が強く、一転、増益の可能性もありそう。

  復興需要が本格化する来2013年3月期は大幅増益が有力で、実態再評価の動きを誘いそう。ここコンスタントな商いを伴いながらじり高場面だが、需給面では信用買い残が減少しながら株価が上昇している点に注目。売り物を吸収する実需筋が買いの主力に座っていることになり、売り物が細くなるにつれ上げ足加速のパターンが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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