【銘柄診断】旭コンクリート工業はボックス圏の動きが続く、浮上には材料難

2012年1月24日 14:55

  旭コンクリート工業 <5268> (東2)はもみ合い場面が続いている。中低位の復興関連株が賑わいを見せているが、同社の場合商いができない日もあるなど、流通性に難点があることが響き人気の波が押し寄せない状況だ。

  東日本大震災の復旧・復興が財源問題等から遅れる一方で、公共事業費の執行保留や民間設備投資の減少などの影響が大きく、今2012年3月期の9月中間決算では営業利益が500万円の黒字から5600万円の損失(前年同期6900万円の損失)に減額された。ただ、通期については営業利益1億5000万円(前期3900万円)の見通しを据え置いている。

  中勢波動を見ると2010年の430円をボトムに昨年初に600円台まで上昇したが、その後は560~600円のボックス圏内の動きを続けている。PER78倍、PBR1.1倍、配当利回り1.3%と株価は決して割安感が強い水準ではない。ボックス圏内離脱へは手掛かり材料難の様相が強い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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